こんにちは JJ です。
3Dプリンターを導入し、その過程でフィラメントの防湿ケースを作成しました。
インターネット上には既に多くのフィラメントケース情報が存在していますが、3Dプリンターの初心者にとっての最初の経験であるため、作成の過程を記事にまとめることにしました。
そこで、今回はフィラメント防湿ケースの製作手順を紹介します。この記事は、これから3Dプリンターを始める方に特におすすめです。
この記事でわかる事
- フィラメントケースに必要な材料
- フィラメントケースに必要な印刷部品
- 縦型フィラメントケースの外観イメージ
- 乾燥剤について
製作前の考察
QIDI X-MAX3は、本体の背面にはフィラメントケースが装備されていますが、本体背面ではフィラメントの交換が煩雑であり、また、印刷中にフィラメントの動きを確認することが難しいという問題があります。これに対処するために、いくつかの調査と検討を行いました。
横オープン型か縦型で上オープン型かでどちらにするか、悩みましたが、設置の安定性とフィラメントの入替が楽そうなので、海外のYouTuberが製作していた縦型のケースを参考にすることにしました。。
参考にしたYouTube
しかし、日本ではフィラメントが収納できる適切なサイズの縦型タッパーが少なく、検索を重ねた結果、たまたまペット用のペレットが入っていたケースが適していることに気付きました。
即座に購入し、これを利用してフィラメント防湿ケースを製作することにしました。。
3Dプリンターとは少しそれた話題になりますが、縦型のタッパーが少ないことは、食文化の違いが影響しているのかもしれませんね。これは私の気のせいかもしれませんが(笑
必要な物
※購入リスト
- イノマタ化学 乾物ストッカー 6.0 608円
- LCD温度湿度計 250円
- PTFEチューブ 4mm-2mm 60円
- M4皿ボルト&ナット 200円
- M6 ワンタッチ継手 292円
1ケース当たりの材料費が¥1,410+フィラメントとなります。
除湿剤は乾物ストッカーに付属の物を使用しています
購入場所を精査すれば、ボルト・ナット・継手などは、もう少し安価に抑えられると思います。
モデリング
Fusion 360でモデリング
イメージはこんな感じ
タッパーの底に乾燥材用の穴が開いているので、その穴に湿度計をはめ込んでみました。
印刷
3Dプリンターで印刷 パイプ以外は別々に印刷してます。
定着もよくきれいに印刷出来ました。
パイプ
- 印刷時間:38分
- 使用フィラメント量:6m
無垢にしたので、パイプにすればよかったです。
軸プレート
- 印刷時間:58分
- 使用フィラメント量:11m
湿度計ケース
- 印刷時間:50分
- 使用フィラメント量:12m
それでは組立!!
完成品
- フィラメントの交換がとても楽で手早く行える
- フィラメントの残量・稼働状況が分かり易い
- 置く場所にもよるが湿度計がケース底にあるためやや見づらい
- フィラメントリールを回転させるのに、ケースを開けなければならない
- フィラメントを通すチューブを、通常のエアチューブを買ってしまい、フィラメントがチューブ内部に付着し動かなくなり、PTFEチューブに買い直しました
悪かった点は、今後改善ですね。
乾燥剤について
数日使ってみて、乾燥剤を変更しました。
ストッカーに同梱されていた乾燥剤は、シリカゲル10g×2つでしたが、1日経っても湿度が34%となり、効果があまり感じられませんでした。
そこで、まずフィラメントの適正湿度を調査し、20~30%であることが分かりました。
冬の乾燥期間において、湿度が34%では梅雨時期や夏場に心配があると考え
King 強力乾燥剤 OZO-S15を買ってみました
OZO-S15が即効性+持続性で、赤いパッケージのOZO-Z10が超即効性でお値段は同じ、青いS15の方が持続性があるそうです。
フィラメントケースの利用に際して、即効性ではなく持続性を重視しました。
ケースに乾燥剤を1袋追加して、1日経過後、湿度が10%まで低下しました。
低すぎる湿度に一瞬心配しましたが、現時点では印刷の品質は良好です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、3Dプリンターの必需品フィラメントケースについてまとめてみました。
フィラメントケースの製作手順は、ウェブ上で豊富に情報がありますが、3Dプリンターの登竜門としてご紹介させていただきました。。
それでは、良いDIYライフをお楽しみください。
コメント