こんにちは JJ です。
みなさん、DIYをやっていると
ここは、強度的に木より鉄の方がいいなぁ
雨ざらしで、鉄部が錆びてボロボロ
そんな時、ホームセンターに行っても、ステンレス、鉄、アルミ、銅、真鍮など様々な種類があって、どれを選べばよいか迷ってしまうことありませんか?どの素材が最適かを見極めるのは難しいですよね。
そんなあなたに、DIYでよく使われる鉄、アルミ、ステンレスをメインに、ホームセンターで取り扱っている鋼材の材質を分かり易くご紹介します。
この記事でわかる事
- 鋼材の特徴について
- DIYでの材質の選定目安
- メッキと呼ばれる、表面加工について
鋼材の材質について
鉄
手頃な価格で取り扱いやすく、加工性が優れ、強度が必要なDIYに最適な素材として鉄が挙げられます。
しかしながら、そのまま放置しておくと酸素や湿気の影響を受け、錆が発生してしまいます。
鉄の表面には錆の発生を防ぐための錆止め処理が不可欠です。
写真の赤い鋼材は、錆止め塗料が施され、酸素や湿気から鉄を保護し、錆びを防ぐ働きがあります。
一方、グレーの鋼材には「黒皮」と呼ばれる酸化被膜が付着しています。この被膜は鉄の製造過程で形成され、表面を覆っおり、被膜が酸化を防ぎ、耐久性を向上させます。
黒皮付きは塗装や曲げといった加工時には、すこし厄介な存在で、塗装する場合は、黒皮を取り除かないとポロポロと剥がれ落ちる場合があり、また曲げたときは、黒皮が粉状になって目や皮膚に刺さってとても危険です。
鉄の特徴
・鉄は一般的に強度があり、頑丈
・錆(酸化)に弱く、塗装やメッキなどが必要
・安価で加工性に優れている
鉄を選ぶ目安
・テーブル脚や棚のフレーム
・ガレージ、フェンス、手すりなどの大掛かりなDIY
黒皮付は、素手で触ると、手がまっくるくろすけを捕まえた
様な状態になりますので 手に取る際は、軍手の使用をおススメします。ステンレス
ステンレスは、鉄にクロムという元素を添加することで、非常に優れた耐錆性を持つ合金として知られています。
ステンレスには、その用途によって異なる特性を持つさまざまなグレードが存在します。
ホームセンターでよく見られるものには、ステンレス304(SUS304)やステンレス430(SUS430)などがあります。これらの番手は、材料の組成や特性を示しています。
ステンレス304はクロム18%とニッケル8%の含有量がありますが、430にはクロム17%のみの含有量で、希少金属であるニッケルがほとんど含まれていません
この差で430が耐久性耐食性が304に比べやや劣るということになります。
ステンレス304特徴
・強度(耐久性)、耐食性に優れている
・加工性は良好だが、コストが高い
・磁石にくっつかない
ステンレス304を選ぶ目安
・湿気や水にさらされる可能性がある場合
・キッチン、トイレ、お風呂などの衛生面が重要な場所
・外観に重点を置く場合、304は高級感をもたらします
ステンレス430の特徴
・304と比べて、加工性に優れ、コストが低い
・304と比べて、耐食性はやや劣る
・塩水環境などでは耐久性が低い
・磁石にくっつく
ステンレス430を選ぶ目安
・304よりも、経済的な選択肢を求める場合
・キッチン、暖炉など、高温が発生する様な場所
・304よりは劣るものの耐食性が必要で、磁性が必要な場合
同じステンレスでも、用途によって適切な環境や使用条件において利用することで、そのメリットを最大限に引き出すことが可能です。
アルミ
アルミはとにかく軽い、鉄のおおよそ1/3程度の軽さです。
アルミは、通常の環境下では、錆に強い金属といえますが、アルカリ性や酸性の環境下では、表面の保護膜が破壊されると、腐食を引き起こします。
柔らかく変形しやすい特性があり、強度不足になることがあります。
アルミの特徴
・加工性にとても優れている
・錆にはつよいが、アルカリ性や酸性の環境に弱い
・非常に軽量で柔らかい素材
・磁石にくっつかない
アルミを選ぶ目安
・軽さを重視する様な家具や構造物
・穴あけや削りを必要とする形状の場合
・外観に重点を置く場合(アルマイト処理)
胴や真鍮
銅
銅は、他の金属に比べ、とてもよく電気を通し、鉄と同じ様に酸化によって錆びますが、その錆が保護膜の働きをするため、内部が腐食しにくくなっています。
ホームセンターでは、薄い銅板や銅線として販売されています。
真鍮
真鍮は、銅と亜鉛を混ぜ合わせた金属で、「黄銅」とも呼ばれます。
銅と同様な錆び方をします。
ホームセンターでは、真鍮の釘や丸棒、真鍮線など販売されています。
メッキについて
メッキとは?
メッキとは、金属やプラスティックなどの表面に、薄い金属の膜のことで、メッキを施すことで、錆や劣化、摩擦などを防ぐとともに、見た目を美しく仕上げます。
写真の中央は、クロームメッキと呼ばれる表面処理が施されており、これによって錆などから保護されています。
写真左側はステンレスで、クロームメッキとの見分けが難しいですね。
購入の際は、札やラベルをよく確認してからお選びいただくといいと思います。
メッキの種類
メッキにはさまざまな種類があり、ここでは、その中から一部をご紹介いたします。
亜鉛メッキ
鉄を亜鉛メッキ液に浸し、電気を通すことで鉄素地を分解し、皮膜を形成させたもので、鋼板やトタン、他メッキの下地などに使用されています。
ユニクロメッキ
亜鉛めっきに光沢クロメート処理(溶液で酸化被膜を形成する処理)したもので。ボルトやナットなどでよく使われています。
クロームメッキ
クロムと呼ばれる金属のメッキで。光沢のある銀白色の表面に仕上がります。化粧用の金物やプラスチックなどによく使われています。
クロメートメッキ
亜鉛めっきにクロメート処理したもで、ユニクロ同様ボルトやナットなどでよく使われています。
どぶ付けメッキ
溶融亜鉛メッキと呼ばれ、450度前後の亜鉛槽に、加工品を漬け込みメッキを施したもので、被膜が厚く耐食性があるため、屋外の構造物や、電気ボックスなどで使用されています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
ホームセンターで売られている鋼材の材質についてと、一部ではございますが、メッキについてまとめてみました。
ホームセンターなどで販売されている、鋼材や金属の金物の中には、材質が明記されていない物もあります。
選定の判断がつかない場合は、お店のスタッフさんに相談してみても良いですね。
彼らは商品についての専門知識を持っている方もおられ、適切な素材を提案してくれるかもしれません。
それではよいDIYライフをお送りください。
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